アマゾン創業者 ジェフ・ベゾス氏が語る「成功の為の3つのルール」
今やインターネット時代を象徴するアマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏が新たな時代のビジネスを成功に導いた3つのルールを語りました。
1.お金は生産評価に過ぎない
ジェフ・ベゾス氏は今年、世界長者番付1位になりました。
その結果についてベゾス氏は2番目でも十分良かったと語りました。
彼はアマゾンの株が上昇した事や、長者番付にランクインする事よりも”発明家、起業家、父親であるジェフ・ベゾス”といった事の方が意義があると語りました。
「お金は生産価値に過ぎないんです。アマゾン株の成功を見ると私は16%保有していますがアマゾンはおよそ100兆円の価値があり、それは”20年間で84兆円分他の人たちの資産を増やしたという事”で、それは素晴らしい事だと思います。」
ベゾス氏は起業家資本、自由市場主義が世界の問題解決に貢献する事を強く信じています。
2. 後悔は行動しなかった事で生まれる
ベゾス氏がネットで本を売ろうと思ったきっかけはどんな事だったのでしょうか。
1994年当時インターネットについて誰も聞いた事がありませんでした。
そんな中、インターネットが広まってきている事実を知ったベゾス氏はビジネスを考え、何か作ったほうがいいと思いつきました。
そこでネットで売れそうな商品を書き下ろし分析しました。
その結果、他の商品以上に品目の種類が多い"本"を選んだのです。
アマゾンの創業思想は”世界中の本を取り扱う店を作る事”となりました。
人は人を愛する時、その概念ではなくその”人”を愛します。
ベゾス氏は既に会社で稼ぎがあるにも関わらず、インターネットで本を売る決断をしました。
その時も頭ではなく心で決断したと彼は語りました。
「私は90歳になった時の後悔をできるだけ抑えたいのです。
そして私たちのほとんどの後悔は歩まなかった道、決断しなかった選択によって生まれ、それが私たちに付きまといます。」
3. 顧客と徹底的に向き合う
ベゾス氏が始めたアマゾンも最初は少人数で始まりました。彼は小さなものが大きく成長するのをその目で見てきました。
「”デイ・ワンの意識”もそうなのですが、初心を忘れないようにしています。
今のアマゾンは大きな会社ですが、始めた当初の心と精神を持てるようにしています。」とベゾス氏は語ります。
※”デイ・ワンの意識”とは、毎日をDay 1(創業1日目)と考え努力を怠らず精進を続ける事。
彼の人生やビジネスでの大事な決断は分析によるものではなく、心や直感、感性によるものです。
そしてアマゾンの成功の秘訣は競合他社に目を向けるのではなく、徹底してお客様に目を向けることで成功したのだと語りました。
「お客様に集中できる会社は強い。そのために"誰がお客様なのか?"をはっきりさせるんです。」とベゾス氏は語りました。