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2020-01-24:

気候変動の知られざる影響とは? || キャッシー・ジェトニル=キジーナ

このスピーチのため、家族と共にはるばるマーシャル諸島から参りました。

マーシャル諸島は200万平方メートル超の海を包摂しているため公開や航行が発展した国です。
気候変動という難題に立ち向かおうという人は、多くいません。

しかし何もしないことの代償はあまりにも大きく、太平洋に暮らす我々は既にその影響をうけています。
高波によって家は浸水し、生活の糧となる木々も塩と干ばつの影響で枯れています。

島が消えたら、私達の子どもや孫達は、どうやって自分の民族や文化を知るのでしょうか
気候変動は島国だけでなく世界中を脅かすものです

簡単ではありませんが問題解決には、抜本的な改革が必要です。それは私達が生きている間に二酸化炭素の排出量を劇的に減らし、そして最も被害をかぶる人々をサポートするということです。

世界が取り返しの付かない被害に対する責任を取るということです。これまでは私のような先住民族たち、子を持つ母親達が声をあげてきました。
そして今、何百人もの人々が必要とされる改革のために、立ち上がり取り組んでいます。

そこで境のリーダーの皆さんにお願いです。どうか一人も取り残さないで下さい。人類の存続をかけたこの闘いで、ここで娘のために書いた詩を朗読します。

最愛のマタフェレ・ペイナム

生後七ヶ月のあなたは、まだ歯も生えていなくて、頭は卵のようで、まるで仏様みたい
太ももは稲妻のように力強く、泣き声はまるで雷
バナナと抱っこと毎朝んぼビーチのお散歩が大好きな子
聞いてマタフェレ・ペイナム
あのラグーンはね、静かで美しいけれど
いつかわたしたちを飲み込んでしまうと言われている
木々の根元で、海岸線を噛み切り
防波堤を飲み込み島の骨まで食い尽くす
あなたもあなたの子どもも
そのこどももルーツを失い
パスポート上しか存在しない国になってしまうと言われている
でも泣かないでママが約束するから
誰にも傷つけさせない
モラルが崩壊した企業にも問題から目を背ける役人にも
この母なる地球を破壊させない
誰もおぼれないし避難することも母国を失うこともない
もう誰も気候変動難民にはならない
これ以上は・・・
既に移住せざるを得なかったパプアやソロモン島の人々には申し訳ないけど
私達は今ここで立ち上がる
私もお父さんもあなたの国も大統領も闘う
たとえ偉い人たちが私達が存在することをみて見ぬふりをしたとしても
マーシャル諸島、ツバル、キリバス、モルジブー、フィリピンの台風、
アルジェリア、コロンビア、パキスタンの大洪水
全てのハリケーンや高波がなかったというの?
それでも一緒に闘ってくれる人々がいる
バナーを掲げ、メガホンをもってカヌーで石炭船をとめ、太陽光発電を使い
有機農業に取り組み署名活動をしてエンジニアの技術力、
芸術家の創造力ありとあらゆる手段で立ち向かっていく
何千人もの人が今世の中の変化を求めて訴えている
あなたのためによマタフェレそしてわたしたちのため
なぜなら、ただ助かるだけではなく
私達にも豊かな未来を切り開く権利があるから
愛するマタフェレ・ペイナム
もう眠いのね 安心して眠りなさい
大丈夫よ、必ず守るから、必ず

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